電車の座席 [感動する話]
通勤で電車を利用しないけど、私用でたまに電車を利用したときは
周囲に老人が立っていると、席を譲るようにしている。
一昨年の花見の帰り、すっかり寝入った三歳の息子を抱っこして
電車に乗りました。
歩きつかれたのと、それまで子供を抱っこしていたのとで、
電車に乗った時点で疲労の極致。
すし詰めではないが、空いている座席は見当たらない。
電車に乗るまでは家内と交互に抱っこしていたが、
車内で抱きかえると迷惑になるかなと言うぐらいには混雑している。
下車する駅に着くまでの三十分は抱き続けか、かなりの地獄だなと、
息子を抱えたまま悲痛な顔になると、目の前に座っていた老人が立ち上がり
「座りなさい。ほら、ここ、ここ」
と席を譲ってくれた。
「いえいえ、平気です。そんなわけにはいきません」
と、やせ我慢しようとしたら
「覚えてないんだね。あんた、以前、私に席を譲ってくれたじゃないか」
と、微笑みかけてくれる。
ありがたく好意を受けることにして
「助かります」
と、家内に子供を抱かせて座らせた。
情けは人のためならずとはこのことかと、
ちょっと涙が出そうになった。
お爺さん、ありがとうね。
動画版はこちら
スポンサーリンク
2014-08-01 23:35
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0